森絵都著『カラフル』(文春文庫)
図書館で借りたのか、以前たしかに読んだはず。でも、はじめの部分しか覚えていなかった。人間の記憶とは、かくもあいまいなものか。解説を書いている阿川佐和子さんが女優である作品も見たことがあるんだけれど、あれも「カラフル」だったか記憶があいまい。違うような気がする。
主人公の母親にはけっこう共感した。平凡な自分だから非凡なものを求めてしまう。子どもに非凡な才能があると、うれしくなってしまう。でも、結局自分は息子に指摘されたみたいにただ“あきっぽい”。
いつもいじわるで冷たいお兄ちゃんが真に言うセリフ。「…世話のやける、目の離せない弟が、ある朝…ベッドの上で死にかけてた。しかも、自殺だ…どんな気分になるか考えてみろ!」 ここにはジーンときた。
物語の主人公って、けっこう美男美女が多くて、わたしもそんな作品が好きなんだけれど、実際の生活では、この主人公のようにフツーのさえない人生だったりするんだなぁ。
図書館で借りたのか、以前たしかに読んだはず。でも、はじめの部分しか覚えていなかった。人間の記憶とは、かくもあいまいなものか。解説を書いている阿川佐和子さんが女優である作品も見たことがあるんだけれど、あれも「カラフル」だったか記憶があいまい。違うような気がする。
主人公の母親にはけっこう共感した。平凡な自分だから非凡なものを求めてしまう。子どもに非凡な才能があると、うれしくなってしまう。でも、結局自分は息子に指摘されたみたいにただ“あきっぽい”。
いつもいじわるで冷たいお兄ちゃんが真に言うセリフ。「…世話のやける、目の離せない弟が、ある朝…ベッドの上で死にかけてた。しかも、自殺だ…どんな気分になるか考えてみろ!」 ここにはジーンときた。
物語の主人公って、けっこう美男美女が多くて、わたしもそんな作品が好きなんだけれど、実際の生活では、この主人公のようにフツーのさえない人生だったりするんだなぁ。
by miyamama4649
| 2007-10-06 13:33
| ブック